以下のように新潟代数セミナーを行います。
2講演あります。皆様のご参加をお待ちしております。

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日時:2020年1月31日(金) 16:30〜18:00

場所:新潟大学理学部A棟523室(大セミナー室)

講演者:山内 卓也(東北大学)

タイトル: 代数体上定義された代数多様体のHasse-Weil 予想の最近の進展について

アブストラクト: 有理数体上の楕円曲線には重さ2の楕円尖点形式が対応するという
志村谷山予想がWilesとその後に続く研究者によって証明されて以来、様々な代数多様体
から生じるモチーフの(潜在的)保型性が証明され, その系として, それらの対象から定める
L関数の全平面への有理型関数としての解析接続, Serreが予想した関数等式が成立すること
が保障されている. この講演では(潜在的)保型性が成り立つ代数多様体(モチーフ)を紹介し, 
それに付随する保型形式のタイプと性質を多くの例を交えて紹介する. 具体的には

 1. K3 曲面の保型性, 
 2. ある種のcubic threefold の保型性
 3. ある種のcubic fourfold の保型性
 4. ある種のCalabi-Yau 多様体の保型性

これらは楕円尖点形式のconvolution やヒルベルトモジュラー形式、ジーゲルモジュラー形式
などと関連することを説明する. 
さらに, 時間があれば有理数体上のアーベル多様体に付随すると予想される保型形式の保型表現
論的性質を述べる. より詳しく, 無限素点において1次元の場合は離散系列(志村谷山予想により既知), 
2次元の場合は離散系列の極限(吉田予想に関連), 3次元の場合は非退化な離散系列の極限、
4次元以上だと退化する離散系列の極限となることを説明する.  

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講演後、懇親会を行います。参加予定の方は
hoshi @ math.sc.niigata-u.ac.jp
(星)までお知らせ頂きますよう、お願いします。

東京方面からお越しの方は、
11:40東京発の上越新幹線に乗って頂ければ間に合います。
東京--(上越新幹線)--新潟--(JR越後線)--新潟大学前

新潟大学理学部は五十嵐キャンパスにあります。
五十嵐キャンパスへの交通アクセス・キャンパスマップは
以下をご覧ください(理学部棟は中央のN1の建物です):
http://www.niigata-u.ac.jp/university/map/ikarashi/

新潟代数セミナーのWeb page:
http://mathweb.sc.niigata-u.ac.jp/~hoshi/NiigataAlgebraSeminar-j.html

世話人:小島秀雄、高橋剛、星明考
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