数 学 講 究 (4年生ゼミ)
準 備
1.事前にテキストを十分理解するまで”読む”。
読むという言葉は適切でないかもしれない。テキストに書いてある数学的内容をつかむ
ことである。従って,小説などを読むときと違って,一行読むのに一日かかることも,
もっとかかることもあるかも知れない。
読んでいて曖昧なところが無いようにする。
たえず自分に本当にわかっているかどうか自問しながら進めることが必要である。
聴いている人からつっこまれたとき明快に答えられるか?
定義の意味を述べられるか?
定理の証明ではどの条件をどのように使っているか?
などに注意して準備する。
テキストにない例や証明を考えてみられればさらによい。
2.いかによく他人に理解してもらうか発表の工夫する。
発表の整理する
ノートやメモをとる
発 表
3.発表は自分で準備してきたノートやメモを見てもよいが,できれば何も見ないでする。
定義は丸暗記でなく,意味を理解する。そうすれば間違いなく
述べることが出来る。
大ざっぱな証明の道筋を捉えておくとやりやすい。
4.黒板に向かいきりでなく,聴く人の反応をみながら説明する
自分の理解したことを聴いている人にわかってもらう気持ちで。
この訓練をしておくと将来どの道に進んでも必ず役立つ。
5.黒板の使い方も工夫する。
だらだらとテキストの文章を写さない。
ポイントとなる語句を書く。
あとは口頭の説明で時間を省く
英語の術語を使うと時間の省略ができる。
適当に縦線の区切りを入れると見る方はわかりやすい。
6.つっかえてしまうと他人に迷惑になるので,十分の準備をする。
自分にとって明瞭でないところは,ごまかそうとしないでわからないという。
どうしてもわからないところは参考となる文献で調べたり友人や先輩に訊くなどする。
なおここにも数学の学習法が書かれています。
セミナー準備の仕方(河東泰之氏)
目 的
・ 数学書をきちんと”読める”ようになること。
・ 数学の基礎力,応用力をつけること。
・ プレゼンテーションをうまくできるようになること。
・ お互いよく協力し合い,よく相手の話を聴き,しかし主張すべきところはキチンと主張することが
できるようになること。
・数学の美しさにふれることができ,感動してもらえれば一番いい。
今年度使用テキスト:
堀川穎二著 : 複素代数幾何学入門, 岩波書店
梶原 健著 : 代数曲線入門(初めての代数幾何),日本評論社
これまでの使用テキスト
堀川穎二著 : 複素代数幾何学入門, 岩波書店
宮西正宜著 : 数学選書10 代数幾何学,裳華房
M.リード著 : 初等代数幾何講義,岩波書店
上野健爾著 : 代数幾何学1,2,3, 岩波講座現代数学の基礎, 岩波書店
上野健爾著 : 代数幾何学入門,岩波書店
岩澤健吉著 : 代数関数論,岩波書店
P. A. Griffiths : Introduction to Algebraic Curves.
Serge Lang : Inrroductio to Algebraic and Abelian Funtions
David Mumford : Algebraic Geometry I, Complex Projective Varieties, Grundlehren
der math.
Wissenshaften 221, Springer Verlag
Atiyah and Macdonald : Intoroduction to Commutative Algebra, Addison-Wesley