1.全学共通科目講義



  1.数学的思考(2004年度)

   整数のもつ数々の不思議な性質を題材に数学的な思考にふれる。
  例えば,黄金比,フィボナッチ数列,連分数表示などのように
  整数の色々な性質は全く意外な所に関連を見いだせることがある。
  このようなものに美と調和を感じてもらえるだろうか? 
  また,例えば双子素数の問題などのように,小中学生にも意味がわかるのに
  現代数学をもってしても解決できない問題もあり,
  現在なお研究が進められている様子も紹介する。

  参考プリントはこちらにあります。

  過去の試験問題  
2003    2004



 2.数理の世界 (2004、2008年度,4人で担当)

   ガウスは1777年に生まれ,1855年に亡くなるまで,数学や物理学の分野
  で数々の発見をした最高の数学者の一人である。
  ガウスの小学校時代の有名なエピソード,1+2+・・・+100を計算する話は知って
  いるでしょう。
   生まれてから青春時代までのガウスの伝記をたどりながら,年齢順に発見した
  数学的内容の解説をします。具体的には,10歳ころの数列の話題,15歳ころの素数分布,
  19歳ころの正17角形作図の問題,22歳ころの方程式の解の話題である。

  過去の試験問題 2008


 3.代数・幾何の数理 (2005年度)

 一番大きい数はありますか? なぜ0で割ることはできないのでしょう? 3つの辺の長
 さがすべて整数の直角三角形を知っていますか? 素数は無限にあります,知ってい
 ますか? 知っているならそのことを証明できますか? アキレスと亀の問題を知ってい
 ますか? あなたはそれにいかに答えますか? 定規とコンパスで角60度の2等分は作
 図できますが,3等分  は決してできないのです。もちろん20度が3等分ですが,これを作
 図で見つけることは出来ないのです。何故でしょう? 学校数学では教えてもらえなかった
 ことの中に色々と面白いこと神秘的なところが沢山あります。それらを数学者の伝記も交
 えつつ数学的な思考を紹介します。


 使用テキスト:「代数・幾何のしくみ」,仙田章雄著,日本実業出版社,1359円

  試験問題  2005